1個ずつ、ドレミの音階が決まっているベルです。ベルというと普通は手で持って振るイメージですよね。もちろんそういうハンドベルはプロの演奏に使う本格的なものまでいろいろあります。これは机の上に置いて使う卓上ベルです。
基本の8音(ドレミファソラシド)セットがあって、これに高いドレミファ、低いドシラソのセットや#や♭のついた派生音のセットを足していけば、何でも演奏できるようになります。
まずは基本の8音のセットを使ってみましょう。
僕の場合、タンブリンなどでリズムパターンがはっきりと表現できて、さあこれからメロディも弾いてみようか、というような段階の子ども(おとなの人でもいいです)に使います。
まず、卓上ベルの演奏に慣れてもらう必要があります。ベルは振るもんだと思っている人も多く、手に取って振ろうとしたり、ベルの部分をしきりに眺めたり触ったりするようなことも普通に起こってくるでしょう。
で、軽く打つ、できたら手首を聞かせるような感じでチョンと叩く。そうするとチーンととってもかわいい音が響きます。力を入れ過ぎると、軽い物ですからベルが動いてずれてしまうし、別段音が大きくなるわけでもなく、むしろ響きが悪くなります。そこの力加減は難しい人が結構いるでしょう。
ですので、ドレミを教える前に、まずチーンと鳴らすことに慣れることが重要です。
僕は人指し指と中指の2本を揃えて、お寿司でもつまむような感じでチョンとやります。掌の真ん中でガ~ンという感じにならない方がいいですねえ。軽~く叩く見本も見せながら、でもあんまりヤイヤイ言いすぎないようにしてやってもらいます。
最初のお勧めは、ファとシを抜いた、ドレミソラドの5音音階(通称4・7抜き)の自由奏です。
優しい曲でゆったりと歌いかけたりします。僕は普通ギターでコードを弾きながら歌うんですけど、キーボードやピアノもOK、できるだけ小さい音でベルを引き立ててください。鍵盤ハーモニカでメロディ弾くだけでもまったくOK です。音程に自信のある方なら歌うだけでも素晴らしい。却ってその方がいいくらいでしょう。
曲はハ長調(C)の「きらきら星」とか「チューリップ」などベルを鳴らす人が良く知っているかんたんなもので結構です。ベルは好きなように、いつどの音を鳴らしてもいい感じで曲にあってきます。時には両手で2音同時に鳴らしてもOKです。ついでに終止の感じが合うと楽しくなるでしょう。
こんな方法でベルに十分慣れることを楽しみながら、今度は頭の体操、短期記憶を確かめ、高めるための卓上ベルの使い方を説明します。
音楽療法士 吉田 豊
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